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何目指してるの?ってそれが褒め言葉

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立山登山マラニック 参戦記録 〜超絶コースを攻略して圧倒的達成感に包まれろ!〜

こんにちは!てつです!
 
だいぶ昔の話ですが2019年8月23~25日に立山登山マラニックという大会に参加してきました!
マイナーでクレイジーな大会ですが、最近は知名度も上がってきて2019年はすぐに定員が埋まったとか。
今回はそんな情報の少ない立山登山マラニックの参戦記録です。
前日からの大会の過ごし方や、参戦してみて感じた攻略ポイント、レース以外の注意点なども書いています。
2020年の参加を考えている人は参考にしてみてください!

tateyama-climbathon.com

大会HPより引用

 人間は山の頂には憧れを、海には広大な夢を、河川には源流に探究の想いを抱き続けてきました。

 文明が進化し、乗物が進歩して日常がスピード・利便性・効率性に支配された昨今、本来の人間のもつ力・感覚・感性・能力はどこか失われているように感じます。

 1,300年の昔から「立山」は、山岳信仰の聖地として全国各地から極楽浄土を求めて多くの禅定登山者が自らの足で頂上を目指してきました。

 原生に立ち返り、二本の足だけで汗をかきつつ、海抜0mから3,003mへの頂きを目指して、駆け上りましょう。
豊な自然の風、雲、雨、太陽、大地の中に溶け込み、自らの限界に挑戦することでそれぞれの「生命(いのち)の輝き」を感じ事ができるでしょう。

 令和元年夏、新しい物語がここから始まります。

 
こちらの大会は海抜0mから立山の頂上3003mまでの65kmを走って登ろう!という大会です。あの雪の壁で有名な「立山黒部アルペンルート」もコースに含まれています。
  • タイムを取らない
  • 順位も決めない
  • 日程的・金銭的にもハード
  • ひたすら登りっぱなし
普段マラソンやトレイルランを行っている人にとってはあまり魅力的に映らないかもしれませんね。
しかし、トレランする方でも2000m超えた環境で走ったりする機会って実はあまりないのではないでしょうか?ましてや3000mまで登ったことないよ・・という方もいらっしゃるのでは?
そういった普段トレイルランニングでは遭遇しにくい登山の領域も一緒に楽しめるとことがこの大会の魅力だと思います。
なので、ランニングと登山が好きな人はめっちゃハマると思います。
 

◾️立山ってどんな山?

立山富山県の山で、あの有名な黒部ダムの西側に存在し、日本3霊山のひとつに挙げられています。(残りの霊山は「富士山」と「白山(石川県)」)
ちなみに立山という頂上を持った山は存在せず、「雄山(3003m)」「大汝山(3015m)」「富士ノ折立(2999m)」からなる立山連峰の総称として立山と呼ばれています。
私は登山をにわかで行なっているのですが、立山には親の影響でこれまで4回くらい登ったことがあります。3000mと聞くと怯んでしまうかもしれませんが、2450mの室堂という所まではバスで行けるので最低限の体力と装備があれば登頂可能。小学生の時に普通のスニーカーで登れたくらいですからね(登山者からしたら危険な存在ではあったと思いますが)。
 
↓バスの到着地点、室堂からの展望。頂上まで行かなくてもたくさんの散策コースがあります。

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大会では浜黒崎の海岸海抜0mから立山の頂上 雄山3003mを目指します。 

◾️大会の流れ(スタートまで)

大会のスケジュールはざっくりとこのような感じでした。
 前日:大阪発、富山入り。ホテル宿泊(富山駅
 当日:早朝スタート/ゴール。山荘に宿泊
 翌日:朝のバスで富山駅まで移動。大阪へ帰宅
 
〜前日〜
私は大阪住まいのため、会場の富山に前入りする必要がありました。なので、大会前日の金曜日はお休みをいただきこそこそと富山へ移動。時間もあるし節約のためバスで行きました。
昔はJRの特急サンダーバードが大阪から富山まで伸びてたんだけど、北陸新幹線の影響でなくなってしまったんですよね。ちなみに「サーダーバード=雷鳥」は希少な鳥ですが立山で見ることができます。そんな特急サンダーバードでは富山には行けないという悲しい運命を背負うことになってしまいました。
富山駅前の宿は4300円でしたがワンルームのような室内は綺麗で広かったです。窓がないけど翌日は夜明け前に希少のため無問題!

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駅前で買い出しをして、夜ご飯は駅で白えびかき揚げ丼を食べました。おいしかった・・・。そこで大会に参加されであろう別のグループが楽しそうにしてて、ボッチ参加も楽だけどこう言う時寂しいんだよねぇと思いつつお店を後にします。

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早朝スタート地点の海岸までは富山駅前から大会用のシャトルバスが翌朝2〜3時頃に出発するので、前日は夜8時頃には寝ました。
 
〜当日〜
AM1時。普段は寝る時間に起床。準備をしてシャトルバス集合場所へ向かいます。
そこで荷物預けの袋に貼付するシールを忘れたことに気づきます。スタッフの方に話をして、マジックで白紙のシールに番号等書くことで一件落着。(郵送された大会案内に同封されてなかった、とスタッフには言ってしまいましたが、家に帰ったらちゃんと入ってました。スタッフの方すみません)
46kmの称名エイドと60kmの室堂エイドでピックアップする荷物をそれぞれ預けて、スタートまで海岸沿いをぶらぶら。といっても真っ暗なので何も見えません。海抜0mで海にタッチするのが慣習になっているようなのでみんながキャッキャしているのを横目にしんみりと海にタッチ。ここから3003mまで登っていくのか・・・と思うと胸がわくわくしてきました。
ちなみに、私がたまに拝見するYoutuber?の山本さんがいらっしゃって「本物だー!」とミーハーは勝手に盛り上がっていました(笑 
こうしてテンションMAX?で4時のスタートを迎えます。
 
山本さんの参戦動画

◾️ボディーブローのような前半とサプライズ

コースマップはこんな感じです。

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スタートは富山市内の浜黒崎の海岸です。
海抜0mから3003mまでというストーリー性が非常に魅力的ですね。
まずは、荷物を受け取れる称名エイド46km地点まで頑張ります。ここまでの道は多少の砂利道はありますがロード。私はターサージール(薄底)で臨みました。
 
スタート後は常願寺川沿いを延々と遡っていくことになります。
スタートは午前4時。あたりは真っ暗な川沿いを進むのでヘッドランプがあると安心です。あと砂利道がまあまああったので、フルフラットな厚底(ナイキズームフライ系)だと足元が覚束なくなりそうな感じ。
全長65kmを登っていくという未経験ゾーンに突入するため、ペースは6'00/kmくらいで刻んでいきました。
 
21kmの岩峅寺まではゆるやかな登り。ほとんど登っているという実感がないくらいですがそれは勘違い。気づかない間にボディーブローのように溜まっていた疲労が、21km以降の本格的な登りで明らかになります。
ロードをひたすら登っていくのですがこれが非常にしんどい・・。今回特に登り対策などはせずにきたので、予想外の疲労に焦りつつ、逃げちゃダメだと自分に言い聞かせながら登っていきました。
ちなみに、「全体的に登っていく」というだけでけっこうアップダウンはあります。
この先登っていくことがわかっているので下りがあるたびに心が折れそうになります(せっかく登ってきたのに・・・
 
そんなランナーを支えてくれるのがあちこちにあるエイド。
公式エイドやスポンサーのエイドはマップにある通りなのですが、私設エイドが道中たくさんありました!しそジュースとか果物とかスポーツドリンク。そして温かい応援。くじけそうになる心を何度も支えてくれました。
30km以降から死にそうになってたのですが、ブツブツと自分を奮い立たせながらなんとか称名エイドに着きました。
 
ここで衝撃の通告
 
「この先、八郎坂が前日の雨で崩壊してしまっているので、バスで移動してくださーい」
 
・・・・・えっ!?
 
まじか・・・
 
八郎坂は称名エイド(46km)と弘法エイド(50km)の間にある急坂。
立山登山マラニックの名物の一つです。
 
これで純粋な3003mまでの一筆書きはなくなってしまったと落胆。
一方で、助かった、という気持ちが複雑に入り混じります。
それでも、バスで移動の手続きをとってくれるだけでもありがたい。
もし称名エイドで終了だったら不完全燃焼もいいところです。大会のスタッフの方に感謝。ありがとー!
 
そして、バスが来るまで1時間程度待ちました。(早いグループは先に出発していました)
注意:満身創痍のため前半の写真はありません。 

◾️仕切り直しの後半と絶景

後半の地図はざっくりこんな感じです。(公式HPより)

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結局、関門時間の関係で53kmの弥陀ヶ原エイドまでバスで移動しリスタートしました。弘法エイドと弥陀ヶ原エイドの間には唯一の木道コースもあってそちらも走ることは叶わず。うう、無念・・・。 弥陀ヶ原から室堂までは雪の壁で有名な立山黒部アルペンルートのバス道をゆるりと登っていきます。

途中で広大な弥陀ヶ原を見下ろしたり剱岳が見えたりと美しい景色を見ながら走ります。バス待ちやバス移動のおかげか体調はよく、楽しみながら走ることができました。(これがフルコースだったらこうはなっていないであろう)
 
室堂より先は一般の観光客もたくさんいるエリア。走らずにスピードハイクのような感じで整えられた石畳を63km地点の一ノ越まで登ります。
一ノ越から先は写真のようながれ場を登っていきます。

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ここは急坂だったり浮石があったりと意外と危ないところ。慎重に登っていきます。
長かった65km。
厳密には58kmだけど。
海からここまで走って登ってきたんだなぁとしみじみした、そんな思いを噛み締めながらゴール!
これ以上登らなくていいんだという安堵、登り切ったんだという達成感に包まれます。
過去の大会は天候不順で室堂ストップのことも多々あったようなので、途中でトラブルがあったとはいえ頂上まで登りきれたのは幸運でした。本当にうれしく思います。

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◾️大会の余韻 

立山の頂上、雄山には小さな神社がありそこで祈祷してもらいます。360度パノラマで祈祷していただくというのはとても不思議な体験でした。 

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鳥居の奥が頂上の雄山神社

走り終えた満身創痍な体で荷物が預けてある室堂まで安全に下山。

大会は宿泊付で申し込んでいるので、室堂から雷鳥荘まで荷物をもって歩きます。この室堂から間が1kmくらいのアップダウンがある石畳でなかなかハード。私はこの道はリュックじゃないとつらいと分かっていたので登山用リュックで荷物を持ってきていたので問題なし!大会側も注意事項に書いてはありましたが、大変そうな方がたくさんいました・・・。

雷鳥荘では大会参加者で一緒にご飯を食べ、宴会的なものが用意されていました。ちなみに立山は火山帯のため雷鳥荘では温泉に入ることができます。最高です。

私は一人参加だったのですが、同部屋の方に声をかけていただきご飯やら翌日の早朝散策やらご一緒させてもらいました。前日あれだけ走ったのに、翌早朝から起きて行動できるのは旅、そして登山ならではですね。雷鳥にも巡り会えました。ピヨ※
雷鳥の鳴き声は牛に似ています。

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帰りは9時頃発のバスで富山駅まで下山。駅では美味しいお寿司をいただきました。行列だったので帰りのバスの時間ギリギリで助かりました。

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富山まで来たんだし贅沢してもいいじゃん

普段の大会では味わえない貴重な体験ができました。2020年も参加するかは検討中!

長々とお付き合いありがとうございました。最後に大会攻略のコツをちょろっと記載しておきます。

◾️大会の攻略のコツ

・前半(称名エイドまで)/後半(称名エイド)の靴の選定

私は前半ランシュー、後半トレランシューズ でいきました。後半のシューズは預け荷物にいれて称名エイドでピックします。今回は登っていない八郎坂や室堂以降の石畳・ガレ場を通常のランシューで行くのはグリップや足首周りが不安と思います。少なくとも厚底ランシューは後半は避けたほうが良いでしょう。ロングロードもいけるトレランシューズ1足でいけるのが理想です。

・登りの走りを想定
登りをどうやって走るか、登りを走ったら自分がどうなるのか、を本番前に想定・体験しておくとよいでしょう。私は峠走などやっていませんでしたが、想像していたよりもハードでした。距離は短いですが、100kmマラソンかそれ以上くらいの気持ちで挑むと良いかもしれません。
 
・補給
私設エイドがあるので、ドリンクを過剰にもつ必要はないように感じました。重くなるとその分疲労します。私は比較的涼しかったのでよかったかもしれませんが、8月の大会で猛暑の可能性もあるのでその場合はご注意ください。
 
・大きな荷物は極力リュックで
宿泊される方はぜひ、全ての荷物が入るくらいのリュックをお勧めします。
室堂から雷鳥荘までは疲労し切った体で1kmくらいのアップダウンの石畳を進んでいかなくてはなりません。登山用リュックであれば比較的楽にいける程度なのですが、両手に荷物をもって・・・となると大変と思います。
 
・最高の笑顔で楽しむこと
この大会はスタッフがとても気さくです。そして、写真もたくさん撮ってくれてFBや個人宛にメールで送ってくれます。それも結構よい画質です。たとえ疲れ切っていたとしてもカメラを向けてくれたら笑顔で答えましょう!
あとでその写真を見つけると大会参加してよかった!と改めて感じることができますよ。
 
以上、今後参加を考えている方は参考にしてみてください!